認定介護福祉士って何?いつから始まるの?介護福祉士との違いは?

みなさんは2025年問題という言葉を聞いた事がありますか?

2025年問題とは、ズバリ!超高齢化社会になる年のことを指しています。

超高齢化社会とは文字通り、人口の4人に1人が75歳以上になってしまうことです。

これだけお年寄りが増えてしまうということは、様々な問題が起こってきますよね。

中でも既に人手不足だと言われているのが、介護職です。

現在、お年寄りの数に対して介護職の数は全くと言っていいほど足りていません。

しかし、どんどんどんどんお年寄りは増えていっています。そこで、介護福祉士よりさらにパワーアップした資格ができるって知っていましたか?

今日はそのパワーアップした資格認定介護福祉士について詳しくお話していきたいと思います。

認定介護福祉士とは?

認定介護福祉士とは、介護福祉士の次のキャリアパスのことを指します。
では現在のキャリアパスがどうなっているのかというと…

【現在のキャリアパス】
・介護福祉士実務者研修(旧ホームヘルパー2級)
・介護福祉実務者研修
・介護福祉士

という位置付けです。しかし、変更後のキャリアパスは

【変更後のキャリアパス】
・介護職員初任者研修
・介護福祉士実務者研修
・介護福祉士
・認定介護福祉士

となり、介護福祉士よりもさらに上級の資格になります。

認定介護福祉士の役割とは?

認定介護福祉士の役割としてまず、一つ目は介護チーム(ユニット等5~10人の介護職によるサービス提供のチーム)のリーダーに対する教育指導はもちろん、介護サービスのマネージメントも行い、介護職チームのサービスの質を向上させる役割を担います。

次に利用者の生活支援において介護サービス提供における他職種との連携や協働を図る役割(中核となる役割)になります。

例えば、それは医師や看護師、リハビリチームやソーシャルワーカーチームなどとのコミュニケーションが図れるようになれないといけません。

そして、地域の介護力を向上させるための役割である必要があります。

地域における介護に関わる人々の介護力を引き出させる役割でもあります。

また、介護福祉士との違いはというと、より技術志向、教育・指導志向、管理志向を持つ介護士であると言えそうです。

そのため、実際の現場に出て介護をするというよりは、リーダー職の介護職員へ指導したり、他職種と連携をとりながらマネージメントをする立場になると言えそうです。

さらに、この認定介護福祉士は国家資格になるのか、民間資格になるのかもまだ決まっていません。

認定介護福祉士になるためには?

認定介護福祉士になるめには、介護福祉士よりさらに上級の資格であることから間違いなく、介護福祉士の資格は必須となるでしょう。

そのため、認定介護福祉士になりたい人はまず、介護福祉士の資格を取得する必要があります。

次に、厚労省の資料によると

・実務経験が7~8年以上ある
・介護チームリーダーとしての実務経験があることが望ましい
・居宅、居住(施設)系サービス双方での生活支援の経験を持っていることが望ましい

と書いてあります。

以上の条件を満たした人が認定介護福祉士養成研修を修了すると、認定介護福祉士になれるようです。

また、これらの条件を満たしていない場合でも、研修などによって補填できるよう検討されています。

また、認定介護福祉士になるためには特別な試験などは用意されておらず、2つの認定介護福祉士養成研修を修了すれば認定されます。

第一段階は介護福祉士を取得していれば誰でも受講することができますが、第二段階は第一段階を受けていないと受講することができない仕組みになっています。

2つ併せて合計で400~500時間の研修があり、これらを修了することで認定介護福祉士としての資格が取得できるようです。

認定介護福祉士はいつから始まるの?

現状ではまだ未定とのことです。

認定介護福祉士になると待遇面はどうなるの?

認定介護福祉士は、介護福祉士よりさらに上級の資格になります。

リーダー職の介護職員を指導したり、他種の看護師や医師とコミュニケーションを図りながら連携をとっていくなどの仕事内容を考えると待遇面や給与アップなど期待されそうです。

まだ、制度がきちんと整備されていないので始まってみないと何も言えませんが、例えば

・今よりもさらにキャリアアップしたい
・お給料をアップさせたい
・転職活動に役立てたい

などなど考えているのであれば、検討してみる価値があると言えるでしょう。

認定介護福祉士のまとめ

いかがだったでしょうか。認定介護福祉士について詳しくお話してきましたが、まだまだ制度がきちんと確立されていないため、今後どんな風になっていくかというのは正直分からないところでもあります。

また、現在介護福祉として働いている人から賛否両論の意見も出ており、果たしてこの資格がどう現場に生かされるかは未知数です。

しかし、キャリアアップを目指したい、給与アップしたいというのであれば、受けてみる価値はありそうです。

是非、情報をこまめにチェックして、認定介護福祉士の資格制度が整ったら、検討してみてはいかがでしょうか。

関連記事