家庭用のお薬箱に入っている常備薬の一つに胃薬を入れているという人も多いのではないでしょうか。
胃薬って食べ過ぎたり、飲みすぎたりした時はもちろん、ストレスや緊張でお腹が痛くなった時など非常に便利ですよね。
ただ、胃薬って言っても薬局に行くと種類がたくさんありすぎて正直、どれを選べば良いか分からないという人も多いハズ。そこで、今日は症状別に薬局で買うことのできる市販の胃薬についておすすめのものを紹介していきますので、是非胃薬を選ぶ時の参考にして下さいね。
おすすめの市販の胃薬を症状別に紹介
胃薬は、症状によって飲む薬が変わってきます。効能や作用の仕方が薬によって変わってくるので、自分がどのタイプの薬を必要としているか、しっかりチェックして選ぶようにしましょう。
①胃酸の分泌を抑えたい人には
胃酸の分泌を抑えたい人はH2ブロッカータイプを選ぶと良いです。
H2ブロッカータイプは、
・ストレスで胃が痛い方
・お酒の飲みすぎや食べ過ぎて胃もたれをおこしている方
・お腹が空いている時に胃が痛い方
・胸やけや胃もたれなど胃の調子が悪い方
におすすめです。
H2ブロッカーは、胃酸の分泌を抑制する働きがあるのですが、胃酸の分泌に大きく関わっているのがヒスタミンになります。このヒスタミンが胃の中のヒスタミン受容体とくっつくことで胃酸が分泌されるのですが、ヒスタミンの代わりにH2ブロッカーがくっつくことで胃酸の分泌を抑えることができます。
胃酸の分泌を抑えることで胃もたれや胃痛、胸やけ、ムカつきなどの症状に効果があると言われています。
H2ブロッカーが使われているお薬は
・第一三共ヘルスケア ガスター10
・大正製薬 大正製薬Z
・ゼリア新薬 アシノンZ錠
などなどです。
②胃の粘膜を保護したい人には
胃の粘膜を守りたい人は胃粘膜保護タイプの胃薬を選びましょう。
とくにお勧めな人は空腹時に胃痛がする場合です。これは胃酸が過剰分泌することによって胃の粘膜が傷つけられているからです。
胃粘膜保護タイプの胃薬は傷ついた粘膜を修復する機能はもちろん、荒れた胃粘膜にくっついて胃酸から粘膜を守り、痛みを抑制する効果があります。
胃粘膜保護タイプの胃薬は
・第一三共ヘルスケア 新センロック錠
・エーザイ セルベール
などなどです。
③胃の筋肉がけいれんする人には
胃の筋肉がけいれんする人におすすめなのが抗コリン薬タイプの胃薬です。
この胃薬は自律神経の乱れによる胃痛を感じる方におすすめで、ストレスや緊張で胃が痛くなる人におすすめです。
ストレスや不摂生な生活がたたると自律神経が乱れ、それによって胃の筋肉を過剰に収縮させてしまうことから胃痛になってしまうことがあります。これは、副交感神経が優位になっていることが原因なので、その働きを抑制することで治まります。
抗コリン薬タイプの胃薬は
・大正製薬 ストパン
・エスエス製薬 ブスコパンA錠
などなどです。
④胃酸を中和したい人には
胃酸の分泌が過剰になっていてそれを中和したい人にお勧めなのが制酸薬タイプの胃薬です。食べ過ぎや飲みすぎで胸やけや胃もたれをおこしている方におすすめです。
制酸薬タイプのお薬は、過剰分泌している胃酸を中和して治していきます。安全性が高く昔から馴染みのあるお薬です。
制酸薬タイプのお薬としては
・エーザイ サクロンS
・ロート製薬 パンシロン
・日清薬品 保寿胃腸薬
などなどです。
⑤消化不良を起こしている人には
食べ過ぎによって消化不良を起こしている人におすすめなのが消化酵素タイプの胃薬になります。このタイプのお薬は胃腸などで分泌される酵素と同じ働きがあり、消化を助けてくれます。
消化酵素は分解できる食べ物の種類が決まっているので、様々な消化酵素を組み合わせている胃薬が多いです。
消化酵素タイプの胃薬は
・第一三共ヘルスケア 第一三共胃腸薬プラス細粒
・佐藤製薬 ハイウルソグリーンS
などなどです。
⑥どのタイプか分からない人には
①~⑤は胃痛の原因がはっきりしている場合におすすめですが、どうして胃が痛いのか分からないという人もいますよね。もしくは、どのタイプにも効く胃薬を探しているという場合もあるかもしれません。
そんな人におすすめなのが総合胃腸薬タイプの胃薬です。様々な原因に効果的な成分をバランス良く配合しているのでどのタイプの胃痛や胸やけにも効果があります。
総合胃腸薬タイプの胃薬は
・太田胃散 太田胃散(錠剤)
・興和新薬 キャベジンコーワα顆粒
・ロート パンシロン
などなどです。
薬局で買える市販の胃薬のまとめ
以上、症状別の胃薬について紹介してきました。
どれもCMや広告でお馴染みの名前の胃薬だと思います。
しかし、症状によって選ぶ胃薬が違うとは驚きですよね。
もしも、胃薬を買う時に自分がどの胃薬を買ったら良いか迷った時は是非、今日の胃薬の選び方を参考にして下さいね。また、どれを選んだら良いか分からない時は⑥の総合胃腸薬タイプの胃薬を選ぶようにしましょう。