マジックテープを復活させる方法!粘着力を再生させるワザとは!?

マジックテープは、洋服や靴、財布などの私たちの身近にあるモノに使われていますよね。
着脱が簡単なので、高齢者や子供用のものに多く使われています。
ただ、使えば使うほど粘着が弱まり、次第にくっつかなくなってしまうことがあります。
そんな時に、マジックテープの粘着力を復活させる方法を今回お伝えしたいと思います。

マジックテープってどんなもの?

マジックテープは、株式会社クラレで生産されている面ファスナーの登録商標で、1960年「マジックテープ」という商品名で、販売が開始されました。2つの布がぴったりくっつき、着脱が簡単な「魔法のテープ」という意味があるようです。

マジックテープってどんな構造で出来ているの?

マジックテープは、小さなループがびっしり並んだループ面と細かいカギ上になっているフック面の2枚を1組として使用します。この2枚の面を押し当てると、鍵の部分がループに引っかかり止まる仕組みになっています。

マジックテープは、自然界のゴボウの実をヒントに作られた!?

この構造は自然界からヒントを得て作られたもののようです。スイスのジョルジュ・デ・メストラル (George de Mestral) が1941年にアルプスを登山したとき、自分の服や愛犬に貼り付いた野生ゴボウの実を見て、ヒントを得たようです。野生のゴボウの実は動物の体や人の衣服にくっつき、人や動物を使って種を遠くに運ぼうとします。実にはとげが無数にあり、とげの先は釣り針のように曲がって鉤状になっていて、ここに衣服や動物の毛が絡みついてくっつくことの原理を利用して、面ファスナーが生まれたようです。

マジックテープがくっつかなくなる原因は?

ループ面とフック面が引っかかって止められているマジックテープの粘着力が弱くなる原因はどんなものがあるでしょうか?原因は大きく2つほどあります。

ゴミが溜まっている

くっつかなくなったマジックテープを見てみると、「ごみが溜まっていること」はありませんか?ごみが溜まっているとマジックテープはくっつきにくくなります。マジックテープ自体が絡みやすい構造となっている為、毛玉やほこり、髪の毛や砂など、細かいものが付着しやすくなっています。この汚れをため込むと、マジックテープはくっつきにくくなり、剥がれやすくなる原因となります。

繊維が伸びてしまっているまたは、切れてしまっている

使用しているとマジックテープ自体の繊維が伸びてきて、引っかかりが弱くなり、粘着力が低下するケースもあります。また、繊維が切れてしまっている為に引っかからず、くっつかない原因となっている事もあります。

マジックテープを復活させる方法その1:ごみを取り除く

マジックテープがつかなくなる原因でもっとも多いのがゴミがついている場合です。
ゴミを取り除く方法をご紹介します。

まずは付着してしまったごみを取り除きましょう。
手で落とせたら簡単ですが、固い面などは痛いですし、奥に入り込んだものはなかなか取れない場合があります。そんな時におすすめの方法ご紹介します。

ガムテープなどの粘着テープでごみを取り除く

まずは、粘着テープを利用して、ついてしまったゴミにペタペタしながら、取っていきましょう。これが一番手軽で、マジックテープを傷めない方法と言えます。
身近なもので解決できるので、まずはこの方法を試してみましょう。

ピンセットやつまようじなど細いもので取り除く

奥に入ってしまったものや、複雑に絡んでしまった髪の毛などは、ピンセットやつまようじで取り出します。ピンセットの方が先端に力が入りやすいのでおすすめです。
使用するときには、マジックテープ自体を傷めないようにんきを気を付けて使ってください。

歯ブラシや犬の毛玉取り用ブラシでブラッシングする。

テープやピンセットで取り切れないごみは、歯ブラシなどのブラシでこすると汚れを落とすことが出来ます。なるべく固いブラシの方が取りやすいのですが、これもピンセットと同じくマジックテープを傷めないように注意しましょう。

大方、この方法でごみは取り切れると思いますが、
そのほか、掃除機で吸ったり、毛玉取り器でゴミを取り除く方法もあります。
付いてしまったゴミの種類によって、さまざまな方法を試すこと良いかもしれません。

マジックテープを復活させる方法その2:繊維を元に戻す

ゴミを取っても粘着力が戻らない場合は、繊維自体に問題があります。
繊維自体が切れてしまっている場合は、残念ながら元に戻す方法がないので、モノ自体を交換してしまうことをお勧めします。ここでは伸びてしまった繊維を元に戻す方法を紹介します。

ドライヤーで熱を加える

伸びてしまった繊維は、少し熱を加えてあげることで、元の形状に戻ります。素材がプラスチックの為、熱によって形状も元に戻すことが出来ます。
ただ、プラスチックは熱に弱い素材でもあります。熱を与えすぎたりすると溶けて、そもそもくっつかなくなることもあります。
これは今までの方法でどうしても直らないときに、試す方がいいかもしれません。

マジックテープをこすり合わせる

マジックテープをこすり合わせることで、一時的に粘着力が復活します。
これは摩擦熱を起こして、繊維を復活させる方法と同じです。
ただ長持ちする方法ではありませんが、外出先で急にマジックテープが効かなくなってしまったや、忙しくて手入れや交換が出来ない場合の裏ワザとして使ってみてください。

マジックテープを長持ちさせるためには

モノは使用すれば使用するほど、経年変化で劣化もしていくものですが、なるべくなら長く大切に使いたいですよね。マジックテープは単体で使うものではなく、ほどんどが何かに付いている状態で使っている為、ダメになったからと言って簡単に交換できないものもあります。普段使用する時に少し心がけるだけで、長持ちさせることができます。普段何気なく使っているものを見直すきっかけにもなります。

使用していない時のマジックテープはくっつけておく

マジックテープがくっついていない状態で放置されていると、ごみが付着する可能性が高くなります。使っていない時やごみやほこりがかかりそうな場所では、なるべく2つの面は重ねて置いておきましょう。余計なゴミが付着することを予防します。

剥がす時は丁寧にはがす

強引に剥がした場合、繊維がちぎれたり伸びたりする原因になります。
特に横に引っ張ると、ループの変形や、毛羽立ちが起きやすくなります。
着脱の時は丁寧に優しく扱って上げてください。

洗濯する時は、洗濯ネットを使用する

洗濯するとゴミがきれいに取れますが、逆に、ほかの衣類などの糸が絡まりやすくなり、毎回ごみを取る手間も掛かります。事前に、洗濯をする時は洗濯ネットに入れる習慣をつけましょう。

マジックテープを長持ちさせて、大切に使おう

マジックテープの粘着力低下の一番の原因は、やはりゴミが付着することです。
人からあまり見えない部分ではありますが、こまめにお手入れすれば、人からの印象もよくなりますし、外出先や急いでいるときに「くっつかなくなった!」と慌てることもなくなります。
ぜひこれをきっかけに家にあるマジックテープを見直してみてください。

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