モラハラ夫に出くわした場合、あなたならどうする?モラハラ夫の特徴と対処法とは?

亭主関白が定着していた時代は、「妻は夫に何を言われても黙って耐えるのが日本女性の美学」みたいな部分がありましたけど、今はそんな女性あまり見かけないと思います。むしろん、夫のモラハラによる離婚は近年うなぎ上りの状態です。

しかし、モラハラに対する情報はまだまだ少なく、いったいモラハラがどんなものかあまり分かっていないという人も多いでしょう。そこで、ここではモラハラとは何か、モラハラ夫の特徴や対処法について詳しく解説していきたいと思います。

「うちの夫に限って…」という人も自分では気づかないうちに、モラハラ夫になってしまっている可能性があるかもしれないので要注意です。

そもそもモラハラって何?!

モラハラという言葉はよく聞くと思いますが、そもそもどういう意味なのでしょうか。まず、モラハラの正式名称ですが、モラル・ハランスメントといいます。モラルは倫理や道徳という意味で、ハラスメントは嫌がらせやいじめという意味になります。

これらをまとめると、精神的な暴力や虐待を意味しており、ある特定のターゲットにのみ行われている嫌がらせのことです。肉体的な暴力ではないので、目に見えない分、軽く考えられがちですが、心や人権を深く傷つける卑劣な行為で甘くみてはいけません。

ここでは、モラハラ夫の特徴について紹介していきますが、夫婦間のみならず、恋人同士や上司と部下、親子などなどその関係性はいろいろあります。

モラハラ夫の特徴とは?

では、モラハラ夫の特徴について一緒に見ていきましょう。

①無視をする

モラハラ夫は自分の欲求が通らないと妻を無視し、無言の圧力をかけていきます。しかも短時間のみならず、場合によっては長期戦になることもあります。妻はそんな夫に対して「何かした?」と聞いたりしますが、なぜ怒っているのか、どうしているのかはっきりとは言わず、「そんなことも分からないのか!」と逆に怒られます。

また、ただ無視するというだけではなく、家の中で当たり散らしたり、メールや電話も無視したりして精神的に妻を追い詰めていきます。モラハラ夫は自分が悪いというのを認めることはなく、責任転嫁してくるので、妻の心を傷つけて弱らせていくことで自分の思い通りにさせようとします。

②家と外で態度が違う

モラハラ夫は外面がとても良いです。表向きはとても優しくて真面目で穏やかに思われていることが多く、信頼感も厚い印象があります。しかし家の中では一変し、家の中では自分が一番となり、王様のように上から目線で妻に当たり散らしていきます。

多くのモラハラ夫は家の中だけ態度が違うことが多いですが、中には職場でも同じように振舞っている人もいます。

③嘘をつく

モラハラ夫は平気でうそをつきます。自分の同情票を集めたいので、家では家事育児を全部行っている、妻は何一つしてくれないし、だらしがないなど人前で平気でうそをつくのです。酷い時には洗っていない洗濯物をわざと着ていってアピールしたりもします。

またすぐにバレるような嘘をついても、良心がないので勘違いで終わらせてきます。自分のことを優位にするためにどんな嘘でも平気でつく傾向があります。

④暴言を吐いて脅してくる

モラハラ夫は平気で妻に対してひどいことを言ってきます。バカや死んでしまえはもちろん、人には絶対言われたくないような言葉も平気でネチネチ言ってきます。例えば「お前は母親として失格だ」「育ちが悪いからこういうことになる」などなど精神的に傷つける言葉で、まくしたてるというよりは淡々と攻撃してきます。

また、夫がイライラしている時に話しかけたりすると舌打ちを打ったり、睨んできたりして脅してきます。「誰が稼いでお前に食べさせてやっていると思っているんだ!」「俺を困らせるなら出ていけ!」と言ってくることもあるでしょう。

⑤マイルールに従わせたい

モラハラ夫は自己中心的です。独自のマイルールがあってそれに妻を従わせようとします。当たり前ですけど、もしそのルールに従わなかった時は怒られます。優先順位の1番が自分なので、夫のことを1番に考えるように仕向けてきます。夫の機嫌次第で振り回されるところがあるので注意が必要です。

⑥思いやりがない

モラハラ夫は例え妻が体調を崩しても体調を気にかけることはありません。そのため、体調が悪くてもご飯を作ったり、家のことを手伝ってあげたり、育児を協力することもありません。また、周囲の目が気になるので肉体的な暴力をふるうこともありません。なぜなら、暴力をふるうとどうしても証拠が残ってしまうからです。そのため言葉で相手の心をズタズタに引き裂いてきます。

⑦たまに優しくなる

DV夫と一緒でモラハラ夫は突然優しくなることがあります。アメとムチの使い方が非常に上手なので、さっきまで妻のことを罵っていたかと思えば急に態度が変わって「愛してる」なんて言ってきたりもします。これをモラハラのハネムーン期と呼ぶのですが、優しくしてくれる姿に心を許してしまうことで夫は悪くないと思い込ませるのです。

⑧メンタルが弱い

暴言を吐いたり、脅してきたりする夫はメンタルが強靭だと思われがちですが、実はモラハラ夫はメンタルがとっても弱いんです。精神年齢が幼く、気が小さい人間だからこそ家庭で暴力をふるってしまうのです。だからと言って、それは許されることではないのでモラハラをなんとかする必要があります。

モラハラ夫をなんとかしたい!対処法はどうすれば良い?

さて、モラハラ夫の特徴について見てきましたが、もしも自分の夫がモラハラをしてきた場合、どうしたら良いのでしょうか。

①夫の暴言を聞き流す

もし、自分の夫がモラハラだと気付いた場合はできるだけ夫の暴言を聞き流すようにしましょう。いちいち反応して、それを受け入れていると精神的に疲れてしまい、おかしくなってしまいます。訳も分からず怒られたり、上から目線で命令してきた時はそのことに対して怒ったり泣いたりせずに聞き流すようにして下さい。

また、モラハラ夫は自分の言っていることに反応したり、泣いたりするのを見て愛情だと勘違いしています。ですので、急に暴言を吐いてきたら何も反応しないようにしましょう。妻が反応しないと夫は「もしかして妻が出て行くかも…」と危機感を抱くようになります。じっと耐えてみて下さい。

②とにかくモラハラの証拠を押さえる

モラハラ夫の言動や態度がもう許せない!というところまで来ている場合は、できるだけモラハラの証拠を抑えるようにして下さい。モラハラをされた証拠をたくさん集めておくことで、離婚を有利に進めることができます。

③友人や家族、場合によっては専門家に相談する

モラハラは自分一人で解決するには限界があります。そこで、自分が信頼できる友人や知人、または家族にモラハラされていることを相談してみましょう。なかなか勇気のいることではありますが、信頼できる人に話すことで自分自身のストレスも軽減するし、色々アドバイスをしてくれるはずです。

また、友人や知人に相談しにくい場合は専門家に相談するのも良いです。精神的に追い込まれる前に必ず誰かに相談しましょう。

④別居・離婚する

どれだけ自分で努力してもモラハラが改善されず、それに耐えられなくなってしまった場合、別居や離婚を考えてみましょう。子供のいる人はなかなか決心が付きにくいと思いますが、このまま一緒に暮らしていても精神的に病んでいくばかりです。そうなると子供にも悪影響を与えてしまいます。子供のために、夫のために…という気持ちは捨ててしまいましょう。

モラハラで心が壊れてしまう前に、対処法はしっかり覚えておこう!

さて、モラハラ夫の特徴と対処法について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。自分には全く関係ない!と思っている人もいるかもしれませんが、もしかしたら今日お話したモラハラ夫の特徴に当てはまっているものがあるかもしれません。

また、今はモラハラの特徴が出てきていなくても今後何かをキッカケにモラハラが出てくる事も考えられます。ですので、しっかり特徴を覚えておいて対処できるようにしておきましょう。

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