小料理屋さんやご飯屋さんなどに行くと玄関先に盛り塩がしてあるのを見たことがありませんか。もしくは、知人の家に行って盛り塩がしてあるのを見たという人もいるかもしれません。そんな盛り塩の意味ってみなさん、分かりますか。
なんとなく、除霊と思っている人もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。盛り塩をすることで除霊はできませんからね。そこで、ここでは盛り塩の意味はもちろん、正しい盛り塩のやり方について説明していきたいと思います。
盛り塩の意味とは
盛り塩で除霊ができると思っている人もいるかもしれませんが、盛り塩で除霊をすることはできません。じゃぁ、盛り塩は何を目的としているのかというと邪気を払い、運気をアップし、商売繁盛を願うためにしているのです。
風水学では運気アップのために行う盛り塩ですが、他にも神棚にお供えしたり、儀式やお清めに昔から塩は使われています。塩は神様や霊が好むと言われており、塩を撒くことによってそこには霊が集まると言われています。
ということは、塩の使い方によっては悪い霊を集めてしまうことになるのです。神様の力をもらうためには正しい盛り塩のやり方を覚える必要があります。
【正しい盛り塩のやり方とは?】
盛り塩の塩は何を使ったら良いの?
盛り塩に使う塩ですが、調理用の塩を使うのは良くありません。調理用の塩の場合、ミネラルや美味しくなるように味付けされているものが多いです。そこで盛り塩の塩を選ぶ時は天然の自然製法の塩を選ぶようにして下さい。裏面の成分表をチェックすると書いてあります。天然塩や岩塩なんかがおすすめですよ。
もし、自分の家の近くのお寺や近所で扱っている塩があるのであればそれを使うと良いでしょう。ネットで売られている盛り塩には邪気が入っている可能性があるので購入を控えて下さい。間に人を挟むことで多くの人の手に触れてしまうので、直に買うようにしましょう。
盛り塩の皿は陶器のものを使おう
盛り塩に使うお皿は陶器で平皿であれば色は何でもOKです。大きさに決まりはありませんが、直径5㎝ぐらいを目安とすると良いでしょう。また、お皿の色によって意味が変わってきます。
金色 才能を豊かにしたい
赤色 仕事運のアップ
ピンク 恋愛成就
緑色 癒されたい
これらを参考にして盛り塩の皿の色を選ぶと良いでしょう。
盛り塩は円すい型に盛らないとダメなのか?
盛り塩と聞くと、円すい型を思い浮かべる人も多いと思いますが、形に決まりはありません。では、なぜ盛り塩をする時円すい型にするのかというと風水の世界で盛り塩を取り入れるようになったからです。
円すいの尖った部分が魔除けに良いと言われていて、五角形や六花系の形で盛り塩が作れるグッズなんかが売られているのも陰陽道で五芒星や六芒星に魔除けの効果があるからです。
ただし、本来は盛り塩は神様への捧げものとして始まったので形をキレイに整える必要はないんですよ。盛り塩を作る時の量は1皿あたり10g程度を目安にしましょう。だいたい大さじ3杯と覚えておくと良いですよ。
盛り塩を置く場所はどこ?
①入口に置く
盛り塩は部屋の四隅に置くのが良いと言われていますが、四隅に置いてしまうと見た目も悪いし、いつの間にか引っ掛けてしまいこぼしてしまう可能性もあります。そこで、入口がある面の横隅と対になる反対の隅の2か所に置くと良いです。
よく玄関前に盛り塩をしているのを見かけたりしませんか。玄関前の盛り塩には邪気を吸い込み、これ以上悪いものを家の中に入れないという効果があると言われていますが、既に屋内に入ってきている邪気に効果はありません。ですので、部屋の隅や暗いところにも盛り塩を置く必要があります。
②鬼門に置く
鬼門は北東にあると言われています。悪いエネルギーは鬼門から入り、裏鬼門と呼ばれる南西に流れていくと言われています。そこで、鬼門に盛り塩をすることで悪いエネルギーが入ってこないようにします。もっと効果を高めたい場合は、裏鬼門にも盛り塩をすると良いでしょう。
③気になる所に置く
例えば、仕事をしていてやけに疲れるなって思った時など作業する机やPCの近くに盛り塩をすると良いです。自分自身が一番邪気を吸い込んで欲しいところに置くようにしましょう。
盛り塩を置いてはいけない場所とは
では、逆に盛り塩を置いてはいけない場所とはどこでしょうか。
①トイレ
たまに、トイレに盛り塩を置くと書いている人を見かけますがそれは間違いです。トイレは体の中の汚いものをキレイに洗い流すイメージがあると思いますが、日本では昔糞便は肥やしとなり、農作物に撒き、人が食べ、また肥やしとなり…という循環の中に身を置き、自然と調和していました。
一方、中世ヨーロッパやパリなどでは下水施設がなく、不衛生な状態が続き、伝染病などが流行ったと言われています。実は夢診断でもトイレや糞便が夢に出てきたら大金を手に入れたり、事業が成功したりすると言われているんですよ。
そんな大事なものを塩で清めて祓おうとするのは良くないですよね。トイレを清めたいと思うのであれば、念入りに掃除を行うと良いです。
②枕元
塩は霊を引き寄せるという話をしたと思いますが、悪い霊も引き寄せてしまいます。昔から人は眠っている間に魂が抜け出てあの世への旅立つとも言われているため、寝言に応えてはいけないと言われているし、生活の中でも寝ている間が一番霊に憑依されやすいと言われています。
そこに盛り塩をすることで霊を引き寄せるなんてとっても危険ですよね。枕元に盛り塩を置かないようにしましょう。
盛り塩はいつ交換するのか
日本の風習では毎月1日と15日に取り換えるのが良いと言われています。なぜなら、神様の日だからです。ただ、1週間に1回は取り換えた方が良いです。塩は悪いものを引き寄せると言われているので、塩にたくさんの霊がいるのをイメージすると気持ち悪いですよね。ですので、1週間に1回は盛り塩は交感するようにしましょう。
使用済みの盛り塩はどうすべきか?
・水に流すor ゴミとして捨てる
盛り塩の処分方法にはゴミとして破棄する方法や水に流す方法など様々な方法があります。水に流すのは塩が取り込んだ悪いエネルギーを浄化する作用があると言われる一方、流水することで塩が取り込んだ悪いエネルギーが解放され手戻ってくるとも言われています。
また、ごみ箱に捨てるとゴミ箱の中で悪いエネルギーが発散するとも言われているので正直どうしたら良いか迷いますよね。ただ、私見としてはどちらでも構わないと思います。気にしすぎも良くないですしね。
・トイレに流すのはNG
ただし、使用済みの盛り塩をトイレに流すのはNGです。トイレに盛り塩をしてはいけない理由の部分でトイレについてはお話させて頂いたので理由は分かると思います。その他にも
・植物の近くに撒いたりして破棄する
・料理に使用する
などは、絶対にやってはいけません。
【まとめ】盛り塩の正しいやり方を覚えて邪気を払おう
以上、盛り塩の意味と正しいやり方についてお話してきましたが、いかがだったでしょうか。盛り塩=除霊と思っていた人もいるかもしれませんが、実は邪気を祓ったり、悪いエネルギーを入れないようにしたり、商売繁盛を願ったりするんですよ。
使い方次第では悪い霊を引き寄せてしまうこともあるので、正しいやり方をしっかり身に着けて下さいね。