電子レンジでアルミホイルを使うのは危険?!火花が出るのが不安で使えない!

料理をする時に使える便利アイテムの一つにアルミホイルがあると思います。ピザを焼く時に使ったり、落とし蓋に使ったり、アルミホイルのお陰でいろんな料理が簡単にできてしまいますよね。

しかし、このアルミホイル。うっかり間違えて電子レンジで使って火花が出てしまったという経験がありませんか。そんなアルミホイルですが、実は火花を出すことなく電子レンジで使用することができるんですよ。

そこで、ここでは電子レンジでアルミホイルを使うとどうなるのか、そもそも使っても大丈夫なのか、色々お話していきたいと思います。

電子レンジでアルミホイルを使っても大丈夫なのか?

私自身、小さい頃電子レンジで失敗した経験があります。それは電子レンジに対応していない容器を使ってあたため機能を使ったら、容器が溶けてしまったというものです。最近では、「電子レンジ対応可」という容器が増えてきていますが、30年前はあまりありませんでしたよね。

実は、この電子レンジ対応可と書かれた容器やお皿にはアルミが一つも使われていないのですが、もしアルミが使われている容器やお皿を電子レンジで使ってしまったら火花が出てしまいます。うっかりアルミが使われた容器を電子レンジに入れてしまって、バチバチ音がしてスイッチを切ったことがあるという人もいるのではないでしょうか。

電子レンジを頻繁に使って調理している人からすると、アルミホイルを使うことやアルミ製品を使うのが少し怖くなってしまいますよね。しかし、最近の電子レンジにはオーブン機能が付いているものが多く、オーブン機能を使うのであればアルミホイルを使っても全然大丈夫なんですよ。

電子レンジとオーブンレンジの違いって?

それでは簡単にですが、電子レンジとオーブンレンジの違いについて解説したいと思います。

【電子レンジ】

まず、電子レンジですがマイクロ波と呼ばれる電波によって中に入れたものを温めます。マイクロ波の特徴として空気やガラス、紙などは温めることができますが、金属には反射され、水には吸収される性質があります。

中に入れるものによっては火花が出てしまったり、爆発、破裂、変形などしてしまうので注意が必要です。

【オーブンレンジ】

次にオーブンですが、ヒーター熱で温めながら調理するのでアルミホイルを使っても大丈夫です。オーブンレンジとは、電子レンジとオーブンの機能を両方持ち合わせた製品のことを指します。電子レンジでの機能ではアルミホイルを使うことはできませんが、オーブン機能の場合は使えます。

なぜ、電子レンジでアルミホイルを使うと火花が出るのか?

電子レンジとオーブンレンジの違うのところで少し解説しましたが、電子レンジのメカニズムはマイクロ波という電磁波を使って、食品に含まれる水分を振動させることで加熱していきます。

しかし、この電磁波はアルミなどの金属にあたってしまうと電磁誘導という現象によって電流が発生してしまいます。この電流は、出口を求めて流れるのですが、アルミホイルの場合、クシャクシャとなって尖った部分があるとそこから一気に放電してしまい、火花が発生してしまうのです。

この火花が原因で火災が起きてしまったり、レンジが故障してしまったりするので注意をしましょう。

オーブン機能を使う時はアルミホイルを使っても大丈夫!

最近、家電売り場で見る電子レンジはオーブン機能を兼ね備えているものがほとんどです。その中でオーブン機能を使う場合は、アルミホイルを使っても大丈夫です。上記でもお話したようにオーブン機能と電子レンジでは温め方が違います。

オーブン機能の場合、電熱線などの放射熱を使って食品を温めていくのでアルミホイルを使っても大丈夫です。その代わり、電子レンジで必ずと言っていいほど使うラップはオーブン機能には使えません。オーブンの場合、ラップが溶けてしまうので食品に混ざってしまい、食べてしまう可能性があります。絶対にオーブンでラップを使うのは止めましょう。

電子レンジでアルミホイルを使ってゆで卵ができるって本当?

さて、電子レンジではアルミホイルを使ってはいけないとさんざん説明してきましたが、実はアルミホイルを使ってゆで卵を電子レンジで作ることができるんです。ただし、保証はありませんので、電子レンジの仕組を把握して使用できる人のみやってみて下さい。

【電子レンジを使ったゆで卵の作り方】

① 生卵をアルミホイルで隙間なくしっかり包んでください。
② 耐熱性の容器に水を張って、アルミホイルで包まれた卵を入れましょう。この時、卵より1㎝上までしっかり水を入れて下さい。
③ 端に少し隙間を作るようにして容器にラップをかけて下さい。
④ 500wで5分加熱しましょう。
⑤ 電子レンジからすぐ取り出して完成です。

このように簡単に電子レンジでゆで卵を作ることは可能ですが、あくまでも自己責任になるので自信のない人はお湯でゆで卵を作るようにして下さい。

アルミホイルじゃなくてもアルミ製容器に注意!

さて、電子レンジでアルミホイルを使うと危険であることはお分かり頂けたと思いますが、実はアルミホイル以外にもアルミの使われている容器はいっぱいあります。そこで、以下のようなものを電子レンジで加熱しないようにして下さい。

・インスタントカップの容器

インスタントカップの容器にはふたの裏側にアルミが使われていることがあります。お湯を沸かすのが面倒だから電子レンジで温めればいいじゃないかと思ったことがある人もいるかもしれませんが、これは非常に危険です。

最近のインスタント食品には電子レンジで加熱するタイプのものもありますが、必ず調理法を確認して使うようにして下さい。

・レトルト食品パッケージ

レトルト食品のパッケージはほとんどがアルミでできています。レトルトのカレーなんか見てみたら一目瞭然ですよね。もし、電子レンジで加熱する場合は、必ず中身を耐熱容器に出して温めるようにして下さい。

・おかずカップ

お弁当を作る時におかずカップを使う人は多いと思いますが、アルミ製のおかずカップを使う人も多いと思います。電子レンジでお弁当を温める時にアルミ製のおかずカップを使っていたら火花が出てしまうので、必ず温め直す時はアルミ製のものが入っていないかどうか確認して下さい。

その他にも鍋焼きうどんの容器もアルミ製のものが多いです。インスタント食品やレトルト食品は加熱するだけですぐできるものが多く、大変便利ではありますが、一歩調理法を間違えてしまうと危険が伴ってしまいます。必ず、確認するようにして下さい。

【まとめ】電子レンジを安全に使って楽しく調理しよう!

以上、電子レンジでアルミホイルは使えるかどうか、解説してきました。我が家の電子レンジもそうですが、最近はオーブン機能の付いた電子レンジがほとんどです。電子レンジでアルミホイルを使うことはできませんが、オーブンには使うことができます。

また、アルミが使われていると知らずにうっかりアルミ製品を電子レンジの中に入れてしまった結果、火花が飛び散ってしまったという経験がある人も多いでしょう。こういうことにならないようにするためにも、必ず電子レンジOKかどうかまずは確認するようにして下さい。電子レンジはとっても便利です。時短料理にも最適なので、是非正しい取り扱い方で電子レンジを使うようにしましょう。

関連記事